いじめの防止

KISTでは個々の違いを尊重し、全ての生徒が学校を安全、安心に感じ、登校することを楽しめなければならないと考えています。いじめの防止はコミュニティ全体の努力が必要です。アドミニ、教師、スタッフ、生徒、そして保護者を含む学校コミュニティ全てのメンバー全員がいじめ防止のために協力しなければなりません。


いじめの定義

いじめには、身体的、言語的、精神的、またはサイバー(メールや携帯、Facebookなど)によるものなどがあります。文書や口頭による言語、及び/または身体的に他人を貶めるような行為をいじめと考えます。いじめはある人物の人種、宗教、皮膚の色、性別、障害、出身地、その他の特徴に関する言動や行為・ほのめかしなどを含みますが、これに限りません。

いじめの目的は他者を傷つけることです。いじめ行為は以下を含みますが、これに限りません:突き飛ばす、押す、たたく、悪口・中傷、からかう、または無視する。いじめは被害者に痛みやストレスをもたらします。またいじめ行為に関して、「子供であるから」「ふざけていただけ」といった言い訳は通用しません。いじめの被害者はいじめを受けることに関していかなる責任も持ちません。


いじめの種類

いじめの種類は以下を含みますが、これらに限りません。

 直接間接
身体的ないじめ- 乱暴:殴る、叩く、押しのける
- 人に物を投げつける
- 他人の所有物を隠したり、壊したりする
- 他者を、どのような形態であれ、いじめに参加するよう誘導したり唆したりする
- いじめを知りながら止めようとしない
言葉によるいじめ- しぐさや態度を含む侮辱
- ハラスメント
- 噂を流す
精神的ないじめ- 他者を操作する
- 友好的な態度を示さない、または無視する
サイバーによるいじめ- 友好的でない、または害意のあるメールやネットでの書き込み
- 上記に関してサイバーメディアを使用すること

KISTの理念と、対処

KISTでは、学校とは安全で、生徒が安心して学力目標達成のために学習できる環境でなければならないと考えています。KISTコミュニティのメンバー全員が、前向きで健全な社会性を示すことが求められています。いじめの防止は、KISTの経営陣、教職員、生徒及び保護者全員の責任であり、目標です。

KISTではいじめを容認することはありません。いじめはすべて深刻に受け止め、真摯に対応します。しかし、各事例は過去の事例とは切り離して独立した件として取り扱います。対処法はかかわった生徒の年齢、事件の内容など様々な要素によって個別に判断されます。調査によって判明したいじめ事例への対処・対応して、問題となる行動・態度を改め、再発を防止し、被害者となった生徒がそれ以上傷つくことのないよう、配慮を行います。

KIST生によるいじめ事例の報告は、発生場所の学校内外を問わず、その実態についての調査を行います。

生徒ケアコーディネーターはエレメンタリーとセカンダリースクール両方に存在し、いじめ防止の中心として積極的に活動します。コーディネーターはその年齢にふさわしい社会的精神的カリキュラムに沿った形でいじめ防止の授業を行い、いじめに直面、または対応する生徒や、大人と話す事で将来的ないじめを回避できるような生徒への対応を行います。

エレメンタリースクールでの生徒ケアの詳細はこちらから

セカンダリースクールでの生徒ケアの詳細はこちらから


生徒のいじめへの対応

言葉による・精神的ないじめ

言葉によるいじめを受けた場合、生徒は以下の対応を心がけてください。

静止 – 深呼吸をし、いじめをしている人の目をじっと見つめましょう。
話す – いじめをしている人の名前を呼び、その後、「私は(ここにいじめている人があなたに使った呼び名を入れる)ではない」と周りの人に聞こえるように大きな声で言いましょう。
歩く – その場から立ち去りましょう。
報告 – 近くにいる大人に起こったことを報告しましょう。

身体的ないじめ

もし、身体的ないじめを受けると感じた生徒は、口論などを避け(何も言わずに)即座にその場を立ち去り、近くにいる大人に報告しましょう。近くに大人がいない場合、誰か友達を探してそばにいてもらいましょう。たいていの場合、いじめのターゲットは一人でいる生徒で、複数でいる人は避けられる傾向にあります。その後、出来るだけ早く大人に報告しましょう。

サイバー上でのいじめ

生徒はいじめであると感じた文書、メールのコピーを保存すること。これらメッセージは削除・消去することなく、出来る限り速やかに大人に見せること。


いじめを見たときにどう対処するか

いじめを受けている人を見たら、生徒は以下の対応を心がけてください。

話す – いじめている人に、いじめられている人を放っておいてあげるように言いましょう。
歩く – その場からいじめられている人を連れて一緒に立ち去りましょう。
報告 – 近くにいる大人に起こったことをすぐに報告しましょう。

いじめられている人を見ても、助けようとしなかった生徒はいじめを幇助しているとみなされ、指導/罰される可能性があります。

学校のいじめに関する方針への理解を確認するため、1年生から12年生までの全ての生徒とその保護者は毎学年度の始めにホームワークダイアリーに記載されているいじめ防止に関する同意書に署名することを求められます。これに署名することで生徒は、以下に同意したとみなされます。

  • 個々の違いを尊重し他者に敬意をもって接する
  • いじめに関与したり、いじめを行ったりしない
  • いじめられていたり、いじめを受けていた生徒を支える
  • いじめについて報告する。また、いじめを知りながら報告しなかったり、止めようとしないこともいじめをほう助することだと理解する
  • いじめ防止への同意を守り、良い模範となる行動を示す