テクノロジーと学習

KISTでは生徒が情報テクノロジーのスキルを発達させるための機会を積極的に提供しています。KISTのテクノロジーのアプローチは以下、学校の信条に沿ったものです。

「グローバル市民にはテクノロジーの知識とスキルの習得が必要である。しかしながら、実社会では外からの援助なしに自立して敏速に決断し行動する能力が不可欠であり、テクノロジーに依存しないコアとなる知識やスキルを習得することも重要である。」

急速に変化する今日の社会において、バランスの取れた教育にはコンピュータリテラシーと、テクノロジーに親しむことはバランスの取れた教育に必須であると考えます。KISTでは、生徒の学習やその後の将来設計に有効であると判断された場合、テクノロジーを導入するよう心がけており、意味のある、適切な方法でテクノロジーをカリキュラムに取り入れようにしています。それと同時に、子どもたちの生活の中に、否が応もなく機器や新しいテクノロジーが入り込んでいる現状で、生徒たちの教育や、健全な発達と成長のためにはテクノロジーとそれ以外のものとのバランスをとることが必要であると考えます。保護者の皆様にはお子さんの校外でのテクノロジーへの接触が健全な範囲でのものとなるようご配慮いただくことを推奨するとともに、学校においてもテクノロジー使用のバランスに配慮しております。特に低学年においては伝統的な教育とテクノロジーのバランスの取れた使用に留意したいと考えています。

この考えに従い、K1~G8までに対しても様々な、方法で、テクノロジーを活用できるよう、通常授業を始め、PYPでのICTやMYPでのデザイン、その他、教師が学習に有効であると判断した場合において、校内で使用する共有PCを提供しています。G9からG12の生徒は学校の定める“Bring Your Own Device”ポリシーに従い、学校で使用するための個人PCを持ちこんでいます。

このアプローチにより、私たちは、生徒がテクノロジーに依存しないコアとなる知識やスキルを習得することを支援できると考えています。


カリキュラムにおけるテクノロジー

多くの生徒にとってテクノロジーの知識とスキルを得ることは大多数の生徒の将来的な学習やキャリアにおいて不可欠です。そのため、K3からG8のすべての生徒を対象に以下の通りテクノロジーの授業をカリキュラムとして提供しています。

  • K3からG5すべての生徒にICTのクラスを提供しています。この授業で、生徒たちはコーディングやプログラミングの技術や、課題を効率よく行うためのテクノロジーの活用方法などを学びます。また、自身の創造性や技術力を活かしたプロジェクトにも取り組みます。
  • G6からG8では、個人あるいはグループでの実践的な問題解決能力を身に着けるような課題に取り組むため、隔週でDesignの授業を受けます。授業ではビデオゲーム制作や、ロボティクス、3Dでの製品開発に取り組みながら、これらを発表・説明するためのビデオ、ウェブ、グラフィックデザインやプレゼンテーションスキルも身に着けます。

デジタル市民権やネットの安全性について

生徒がテクノロジーの使用と、それに伴う責任、そしてオンラインでの危険性を理解することはこれまで以上に重要なことです。このため、エレメンタリー及びセカンダリーのプログラムにそれぞれの学齢にふさわしいデジタルシチズンシップ及びオンラインでの安全に関する内容を追加しました。これには以下を含みます。

  • メディアのバランスと健全な使用 – 閲覧時間のバランス、テクノロジーの負の影響
  • プライバシーとセキュリティ – パスワードセキュリティ、オンラインでの個人情報の共有
  • デジタル・フットプリントとアイデンティティ – ソーシャルメディアと自己イメージ、オンラインでの登校が自身の評判に影響を与える可能性
  • 人間関係とコミュニケーション – テクノロジーが人間関係に与える影響、オンラインでの見知らぬ相手に潜む危険性
  • サイバーいじめ、デジタルドラマ、ヘイトスピーチ – オンラインでの思いやりあるコミュニティの構築
  • ニュースとメディアリテラシー – 信頼できるソースを見つける、フェイクニュースに気づくには

課外活動

生徒のデザインスキルを発達させるために多様な課外活動を提供しています。KISTのコーディングクラブはTokyo Coding for Lifeのトーナメントで数多くの賞を獲得しています。また、他校との Lego Roboticsイベントにもいくつか参加しています。