評価と成績

KISTでは評価を、生徒の発達についてのデータ収拾と分析と定義します。KISTは以下を信条とします。

  • 評価は教育と学びの課程に不可欠なものである。
  • 評価は生徒の学びと教育の向上を支えるために計画されなければならない。
  • 評価理由、評価基準、評価方策はすべての関係者に伝達され、理解されなければならない。

評価の種類

教師には生徒の進歩を正確に認識するために様々な組み合わせで評価を行うことを推奨されています。これには継続的に行われる評価や、単元末や、学期末、年度末評価も含まれます。評価には:観察、1分間エッセイ、生徒との対話、パフォーマンス課題、口頭課題、面談、エッセイ、単回答や長文回答形式の問題、テストなどがあります。

全ての総括的評価課題には評価対象になる項目を定義するルーブリックの解説が含まれなければいけません。また、評価課題の趣旨に沿って生徒が課題を完成する手助けとなるような課題を特定した、各達成レベルの明確な解説も含まれなければなりません。

生徒が作品の自己評価に適切な基準を用いるよう、評価には可能な限りルーブリックを使用することを求めます。これにより、生徒はより深く評価基準と期待値を理解し、より良い成果を達成できます。ピア・アセスメント(仲間による評価)も推奨されます。


達成度に関するの報告

エレメンタリースクールでは生徒の達成度と進歩については公式に、下記の方法による報告を行います。

スクールレポート

スクールレポート(成績表)では特定の基準や指標に対する生徒の成長や達成度について、教師のコメントと進捗が保護者、生徒、アドミニ(管理者)及び今後の担当教師に報告されます。

  • クオーター1中間レポート(11月): レポートが作成される時点での生徒の成長や達成度と、教員の気にかかる点を記した中間成績表。
  • セメスター 1レポート(2月): セメスター1のすべての評価基準、分野に対する結果を記載した成績表。担任によるセメスター1の学習内容の解説と、生徒個人に対するコメントが含まれます。英語サポート(ELS)を受けている生徒には、ELSの達成度レポートも含まれます。
  • セメスター2レポート(6月): セメスター2の全ての評価基準とカテゴリーに対する結果を記載した成績表。担任によるセメスター2の学習内容の解説と、生徒個人に対するコメントが含まれます。英語サポート(ELS)を受けている生徒には、ELSの達成度レポートも含まれます。

セメスターレポートは、出席日数が各セメスターの授業日数の3分の2を満たした生徒全員を対象に配布されます。

保護者・教師・生徒面談

11月に行われる保護者・教師・生徒面談では保護者と生徒に、一般的な成長・発達・進度や、生徒がどのように新しい学年環境に適合したかといったことが報告されます。

生徒主導的面談

3月に行われる生徒主導的面談では生徒のポートフォリオを用い、保護者に生徒の成長・発達について報告し、生徒の自己評価力や目標設定力、独立した学習者としての姿を知ってもらいます。この面談では保護者と生徒の間の対話が奨励されます。生徒の評価サイクルの重要な要素として保護者の参加は必須です。

ポートフォリオ

ポートフォリオは長期間にわたる、生徒の学習や達成度の証拠を含む重要な評価ツールです。ポートフォリオは生徒に学んだ内容や成果を共有し、特定の達成目標について振り返りを行う機会を与えます。ポートフォリオには学んだことを示すために生徒自身が選択したもので構成されているため、生徒の主体性を表しています。生徒はポートフォリオに含まれている作品・課題を見返し、振り返ることで、自身の達成したことやこれからの目標について考えることで将来的な学習に発展させることができます。

ポートフォリオを作成することは短期、そして長期的目標を設定することに役立ちます。また、教師にとっても、生徒の強みや弱みを認識する役に立ちます。保護者の皆さんにも、カリキュラムの深さや幅をお伝えする役に立つとともに、これら授業内でのお子さんの能力をお伝えすることができます。生徒はポートフォリオに含む過程で重要な自己評価や振り返りの技術を身に着け、批評的思考力を発達させることができます。

エレメンタリースクールでは、生徒は年に3回:秋の3者面談後、春の生徒主導面談後、そして6月の学校最終日にポートフォリオを持ち帰り、家族と共有します。

診断テスト

内部評価に加え、診断テストも保護者に、学年度の特定の時期に実施される統一テストの達成度について報告します。テスト結果は保護者にも通知されます。診断テストの結果はどの教科においても成績に含まれないが、クラス分けや、補習の受講、進級進学基準に関する判断材料に使用する場合があります。

エレメンタリースクールで用いられる診断テストは以下を含みます。

  • 英国のナショナルカリキュラムであるKey Stageテストの英語及び算数(G1~G5)
  • Edexcel iPrimaryテストの英語及び算数(G5)
  • International Schools’ Assessment(ISA)テストの英語のリーディング、ライティング及び算数のリテラシー(G3~G5)